WireGuard ― 高速かつ安全なVPN技術
MoonPalace王国の通信インフラにおいて、WireGuardは外部ネットワークと内部王国を結ぶ仮想プライベートネットワーク(VPN)の中核を担います。構成は極めてシンプルながら、 暗号技術において現代最高水準の安全性と高速性を両立しています。
技術構成
- Curve25519:楕円曲線暗号方式による鍵交換。シンプルかつ高速で、量子耐性の研究対象としても知られる。
- ChaCha20:暗号化ストリームを生成する高速かつ安全な暗号方式。AESより軽量で、モバイルや組込み環境にも適応。
- Poly1305:メッセージ認証コード(MAC)を生成し、通信の整合性と改竄防止を実現。
- UDP(User Datagram Protocol):接続確立不要の軽量プロトコルにより、VPNの高速化とローレイテンシーを実現。
運用形態と利点
- 事前共有鍵方式により、ユーザーは公開鍵・秘密鍵のペアを生成し、構築者が設定した「許可リスト(Allowed IPs)」に従って通信を許可。
- ステートレスな通信管理により、接続の維持や再接続が高速かつ自動的に行われ、常時接続環境に最適。
- 最小構成ファイル(1ファイルで完結)で、システムリソースの消費を抑えながら堅牢なトンネルを構築。
MoonPalace王国内での役割
- 自宅サーバ(mooncore)へ安全かつ遠隔から接続するためのVPNトンネル
- ネットワーク全体をプライベート化し、外部からの不正アクセスを防止
- 通信経路を暗号化することで、Wi-Fi・外部ネットワーク利用時の盗聴対策を実現
運用実績と備考(MoonPalace王国)
- ホスト:
mooncore
(Ubuntuサーバ) - クライアント:
ShadowMoon
(スマートフォン)、Moonpartner
(ラップトップ) - 守護ゴーレム:CA2C/UDP(UFWにて
Golem-WGCA2C
として制御)
WireGuardは王国内のセキュアな通信の基盤であり、今後の拡張(拠点間VPN・ZeroTier併用)においても中心的な役割を担い続けます。
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